コミュ障に営業マンは向いてない!? 

仕事

 新卒で営業会社に入ったコミュ障のONです。「何故コミュ障が??」と思う人も多いでしょうがそれなりの理由がありました。実際にコミュ障が営業マンになった結果、改めて痛感したことを書いていきます

営業は辛いものだとは知っていました。電話口で断られたり怒られたりする覚悟もありました。とにかく確率論だと思っていました。ですが、現実は非情で1日160~200件を約40日間電話してもアポイントが取れませんでした。

 それは、思いもよらないところでつまづいてしまう現実があったからです。僕はこれをコミュ障ならではのつまづきだと考えています。なんせ、周りはそのことで困っていなかったからです。実際に年下の同僚(コミュ障でない)は普通に話しているだけでアポが入るとのこと。

 つまり、コミュ障の僕はスタートラインにすら立てていないということになります。今回はコミュ障営業マンの僕がコミュ障ならつまづくであろうポイントを5つ紹介していきます。

会話が続きにくい

 

 コミュ障と聞いて真っ先に思い浮かべるのがこれではないでしょうか。上司からも「会話をしろ」と注意されました。会話が成立しないと、話を引き出せません。話が引き出せないということは情報が聞けず、こちらから商品の提案もまともにできません。

 さらに、こちらは専門家やプロとして案内しています。質問に答えられない間が2秒あっただけで、「この人大丈夫かな?」「本当に良い商品なのか?」と思われてしまいます。意識的に間を空けるのとは訳が違います。喋れないんです。そして、とても気まずくなります。

 いずれにせよ、電話をすぐに切られてしまうきっかけとしては充分ですよね。会話をすることを意識して話すしかありません。しかし、実際は「どう会話すればいいのか分からない。」「会話って何だ?」といった単純なことから哲学的なことまで無駄に考えてしまいます。

 とにかく、違和感なく情報を少しでも引き出すことを意識して話します。すぐに切りたいと思う人も多いのでできるだけ、可能な限り情報は引き出せるようにしていました。

言葉に抑揚がなく聞きづらい

 トーンが一定いうことになります。どういうことかと言うと、声の高さが変わらない、抑揚がないということです。

 結果として、感情がなく、棒読みのようになります。実際に電話で「電話案内があるのかと思った」「君新卒でしょ。」と言われたことがあります。実際に新卒ですけど・・。さらに、 断りやすい雰囲気も出てしまうため、断られやすいです。断られ方もとても厳しいです。受話器を叩きつけるように切られたり、ただ断るだけでなく、追加で色々言われたりします。営業の電話が来るストレスを全て僕にぶん投げてくるようなイメージです。

 反対に、「お兄さん、頑張ってね。」「申し訳ないけど・・・」「悪いけど・・・」とも言われます。正直、これはこれでとても複雑な気持ちになります。

 さらに抑揚がないということは

  1. 大事な部分の強調ができない。
  2. 聞いていて飽きる

という負の副産物を産み出します。

1.大事な部分が強調できない

 全て同じ声の高さ、声の強さです。ほとんどの人は全く聞いていません(聞いてもらえるだけでも実際良い方)。そんな中で、商品の特長を聞いてもらいます。

 声に緩急が無いと特長も聞き逃されます。商品の強みが伝わらないと魅力があると思ってもらえません。そのため、相手からポジティブな反応が返って来ず、あしらわれやすくなります

2.聞いていて飽きる

 話していてつまらない人はいませんか。「自分の話ばかりで聞くのが苦痛」というのが一般的だと思います。それと同時に人間味が無いというものもあります。ロボットと事務的なやり取りをしているかのような感じです。

 理由はわかりませんが、ロボットと話していても何か面白くありませんよね。そんな感じです。

そもそも、声のトーンを入社するまで気にしたことはありません。実際にテレアポを経験したことがなければ自分の声を意識することはないと思います。僕同様、コミュ障が営業マンになるなら、1度自分の声を録音して聞いてみると良いかもしれません。

 可能なら、1度アルバイトでもいいので1回経験してみてから就職した方がいいです。因みに私の友人もインターンでテレアポを経験して「200回に1回位しかアポが取れない。営業はやりたくない。」と話していました。

 繰り返しますが、学生なら1度インターンやアルバイトとして経験することを強く勧めます。

口調が堅い

 

 話に慣れていないと相手との距離感を把握しづらいです。これはコミュ障に限った話ではありませんが、口調が堅いと相手が聞きづらいです。僕は昔から、「人には礼儀正しくしろ」と親から言われていたので、相手が初対面だったり、あまり親しくなかったりすると、「~でございますか。」「~していただきます。」と言うのが癖になっています。

 昔は「丁寧。」「子供なのに礼儀正しい。」と言われました。それが営業の世界では致命傷でした。

 こんな風に話すと相手は「まどろっこしい」「聞きづらい」と思います。実際にそんな電話が来たらそう思いますよね。上司からも「口調が馬鹿丁寧」と言われます。これは上司との普段の会話の話し方や電話でのやりとりに関する指摘です。

 意識して変えるようにしてはいますが、昔からの癖は中々抜けません。話し方なんかもそうですが、癖は自分では気づけません。上司や同僚に指摘されて初めてわかります。

 しかし、指摘されてもすぐには改善しません。何故なら十数年かけて積み上げてきたからです。意識して使わないようにしていますが、たまに、癖がでます。自分ではラフになったつもりでしたが同僚からは「まだ堅い」「ラフのラの字も無い」と言われました。

 皆さんも、初対面の相手と話している時は相手の反応を見てみましょう。因みに僕はプライベートで「この人の口調面白い」と言われたことがあり、少し凹みました。こういったこともあり、自然体で話すことを避けているのかもしれないと思っています。

声が暗い

 話し慣れていないため、自信が持てません。そのため、声が暗くなり、相手にマイナスの印象を持たれてしまいます。 

 自分にとって負の印象を持たせる相手と話したくはないものです。又、やらされている感が出るため、相手もポジティブに感じづらいです。

 僕は暗すぎて「無邪気さが足りない」と言われました。僕は「無邪気?どんな感じで出すんだ。声の抑揚か?」と考えることになりました。そして、いざ、緩急をつけて、声の抑揚を意識して、だいぶ良くなったろうと思ってログを聞き返すと、みごとなまでに何1つ変わっていませんでした。棒読みみたいでした。「どれだけ意識しても無意識のうちにこうなるんだなぁ」と現実を叩きつけられました。

距離感がわからない

 上司からは「親戚の人と話す感じで喋れ」と言われていました。あいにく、親戚と話すときも上司が言うところの「馬鹿丁寧」な喋り方なんですよね。知り合いのおじさんやおばさんと普通に話すという感覚が僕にはイマイチ分かりません。

 「ナンパが上手い人は営業に向いている」と聞いたことがあると思いますが本当にこれは真理だと思います。相手を上手く誘導しつつ最終的に少し強引に持ってくというのはテレアポと同じです。

 又、営業は下手に出る必要はありません。「買ってください。お願いします。」というよりは「これ、どう?貴社の役に立つよ。」みたいに相手と同じ肩の高さで会話をします。しかし僕は、1~4のことも相まって、すごく下からのお願いになっていたと痛感しています。 

まとめ

 

 結論としては向き・不向きでいうと不向きだと思います。しかし、適切な方向に努力を重ねれば改善します。実際に、「アポとれなかったけどある日を境にとれるようになった」という話は聞きます。

 周りよりも不利ですが挽回は可能です。

 僕自身は、「どんな形であれ話しは伝わればいいだろう」という考えで生きてきました。そういった積み重ねが悪い意味で出て来てしまったと痛感しています。加えて、昔からの躾で丁寧に話過ぎていたことも原因です。

 「意識すれば変えられる」と言う人はいます。行動の習慣等の大きなものならそうでしょうが、口調等の小さなものは「直した。」と思ってもついぽろっと出ます。

 テレアポは日々積み重ねてきた日常の習慣が出ると痛感させられました。

 因みに、転職してきた人がすぐにアポを採りました。とても親しみやすく話やすいと僕でも思います。結局は、話しやすさに限ります。明るい声と陽気な雰囲気。営業だけど、出来るだけ営業と感じさせないこと。本当にただ話をして、時間を貰う。これが理想です。

 自分はコミュ障だと自覚がある人は僕の二の舞いにならないように気をつけてください。この記事が少しでも役に立つことを願います。それでは。 (^O^)ノシ

 

 

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